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魚や肉を食べるのは罪なのか? [罪悪深重]

zen003


まかぬタネは生えぬ。

まいたタネは必ず生える。

お釈迦様一代の教えを貫いているのは、因果の道理です。

(根拠を示しておきます。)

仏教は因縁を宗とす。
仏の聖教は浅より深に至る。
一切経を説くに因縁の二字を出でざるを以てなり。
           (維摩経)

(因果の道理)
善因善果 
悪因悪果 
自因自果

良いことをすれば良い結果が、

悪いことをすれば悪い結果が、

自分でしたことは自分に返ってくる。


それは単に現世一世に止まらず、

過去世(生まれる前)・現在世・未来世(死後)

の三世を貫いていると説かれています。


因果経にはそのことが鮮明に説かれています。

過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ。


つまり、我々の大問題である死後どうなるかは、

現在の自分がどういう行いをしているのかを徹底的に見れば、

分かるということです。


どんな行いをやっているのか、

お釈迦様は次のように教えています。
(今日は、昨日の続きの十悪です。体でやる悪を解説します。)
昨日の記事「人間はみな極悪人である。


殺生

私たちは動物を食べるのを当たり前に思っています。

しかし食べられる動物たちは決して、

人間に食べられるのが当然だとは思っていないでしょう。

どんな生き物でも、死にたくないのは、私たちと変わらないはずです。

船に上げられた魚がピチピチ跳ねるのも、

鶏が首を絞められてパタパタもがくのも、苦しいからでしょう。

人間とは何と残酷なものかと、強く呪って死んでいるに違いありません。

ちょうど私たちが無実の罪で殺され、

肉体を食べられる恨みと少しも変わりはしないでしょう。

お釈迦様は、全ての生命は平等であり、上下はないと教えられています。

人間の命だけ尊いと考えるのは、人間の勝手な言い分。

殺生は恐ろしい罪に変わりはありません。

一言で殺生といっても、

殺し方によって仏法では三通りに分けられています。

「自殺、他殺、随喜同業」の三つです。


自殺

自分で生き物を殺すことを言います。

世間で言う、首をつって死ぬような、自ら命を絶つことではありません。

食べるために魚や鳥を殺したり、蜂や蚊に刺されて怒りのあまり殺したり、

遊びのために釣りや猟で動物を殺すことを「自殺」といいます。

「生きるためには仕方がない」

「害を与えるから」

と私たちはどれだけの生き物を殺しているでしょうか。


他殺

他人に依頼して生き物を殺させる罪を言います。

自分は直接殺さなくても、

自分が殺したのと同罪だと教えられています。

魚屋さんは魚を殺し、

肉屋さんは牛や豚を殺しますが、

魚や肉を買って食べる人がいなければ、

それらの人たちは殺生をしなかったでしょう。

肉の好きな私たちが、

肉屋さんに頼んで牛や豚を殺してもらっているのですから、

肉を買って食べる私たちは、

自分で殺さなくても、「他殺」の罪を

犯していることになります。


随喜同業(ずいきどうごう)

他人が生き物を殺しているのを見て楽しむ罪をいいます。

ある家で、仕掛けたカゴにネズミがかかったので

さてどう処分するか困っているところに

近所のおじさんが来たので、

「あんた殺してよ」と奥さんが頼みました。

頼まれたおじさんは、「よっしゃ」と引き受けて川へ行き、

カゴを水に沈めてネズミを殺しました。

水中でもがき苦しんでいくネズミを見て、一緒に喜んでいます。

実際にネズミを殺したのは近所のおじさんですから、

近所のおじさんは「自殺」の罪を造っていますが、

頼んだ奥さんは「他殺」の罪、

見て喜んでいる者は、「随喜同業」の罪を造っています。

また、殺されていった魚や牛の肉に舌鼓を打って喜んでいるのも、

仏様の眼からすれば、「随喜同業」の殺生罪です。

このように私たちは、おびただしい殺生をせずしては生きられない、

深い業を持っているのです。


偸盗

偸盗とは他人のものを盗むことです。


邪淫

男女のよこしまな関係のことです。


心と口と体で、これら十悪を造り続けているのが我々ですが、

その十悪よりもっと恐ろしいのが「五逆罪」であり、

最も重い罪は「謗法罪」であると、お釈迦様は教えられています。

次回に解説したいと思います。


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人間のやる悪(お釈迦様の教え)をまとめました。

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