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念仏称えれば、極楽に往生できるのですか? [Q&Aシリーズ]

(真実の仏教を説かれている先生の書物「とどろき」から載せています。 )

(質問)
「一回でも念仏称えたら極楽へ往ける」
というのが親鸞聖人の教えですよね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(答え)
親鸞聖人といえば、「なむあみだぶつ」を
思い浮かべる人も多いでしょう。
最も身近でしかも誤解されているのが、
この「なむあみだぶつ」かもしれません。
世間では、
「念仏さえ称えていれば、
だれでも極楽へ往けると教えられたのが親鸞聖人」
と思われていますが、
それは大変な間違いです。

親鸞聖人の教えを正確に伝えられた蓮如上人は、
ただ声に出して南無阿弥陀仏とばかり称うれば、
極楽に往生すべきように思いはんべり。
それは覚束なきことなり
」  (御文章

と、何度もその誤りを正しておられます。
では、「なむあみだぶつ」とは何でしょうか。
この機会によく知っていただきたいと思います。
「南無阿弥陀仏」のことを、六字の御名号といいます。
名号とは、分かりやすく例えるならば、
阿弥陀仏という名医が、
私たちの重い心の病を見るに見かねて、
何とか助けてやりたいと作ってくだされたお薬です。

何のために生まれ、生きるのか。
死ねばどうなるのか、分からない。
未来への不安を抱えて生きているのが、
すべての人ではないでしょうか。

名号には、その暗い心をぶち破り、
大安心の明るい心にしてくださる
絶大なお力があるのです。

親鸞聖人は「功徳の大宝海」と言われ、
蓮如上人は、
『南無阿弥陀仏』と申す文字(もんじ)は、
その数わずかに六字なれば、
さのみ功能のあるべきとも覚えざるに、

この六字の名号の中には、
無上甚深の功徳利益の広大なること、
更にその極まりなきものなり

            (御文章
南無阿弥陀仏という文字は、
たったの漢字六字だから、
そんなすごい働きがあると思えないだろう。
だがこの六字の名号には、想像を超えた、

私たちを絶対の幸福にする、
広大無辺なお力があるのだよ”
と、教えられています。

そんなものすごい働きがあると思えないのは、
猫に小判、豚に真珠で
私たちに値を知る知恵がないからです。

釈迦45年の一切経は、
いわば阿弥陀仏が精魂込めて完成された
「南無阿弥陀仏」という薬の効能書きです。

しかもお釈迦さま
私は生涯、名号の大功徳一つ説き続けたが、
説き尽くせなかった
とおっしゃって、お亡くなりになっています。
この六字の妙薬は、阿弥陀仏が、
私たちにのませて助けるために
作られたものですから、
私たちが受け取らなければ、
そのご苦労は水泡に帰してしまいます。

仏法を真剣に聞き抜いて、
この南無阿弥陀仏を頂いた時、
私たちの一切の苦しみは解決し、
“よくぞ人間に生まれたものぞ”と、
生命の歓喜を得るのだと
親鸞聖人は教えられました。
この南無阿弥陀仏の大功徳を
丸もらいしたことを、
「信心決定」とか「信心獲得」
といわれるのです。

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●念仏は何のため?

では、念仏とは何でしょうか?
南無阿弥陀仏の特効薬を頂いて(信心獲得)、
苦しみに沈んでいた人生が
明るく楽しい人生に大転換しますと、
その喜びのあまり阿弥陀仏に
お礼を言わずにいられなくなります。
そのお礼の言葉が、
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と
口に称える念仏なのです。
50年か100年の肉体の命を
延ばしてもらってさえ、
どんなに感謝せずにおれないか分かりません。
ましていわんや、無量寿の命を頂いて、
永遠の幸福に救われた幸せは
とても言葉になりません。

お礼の言葉は、日本人なら「ありがとう」ですが、
アメリカやイギリスの人なら「サンキュー」、
フランス人なら「メルシー」、
中国人なら「謝謝(シェシェ)と相手によって変わります。
阿弥陀仏に対しては、
「南無阿弥陀仏」と称えることがお礼なのです。

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