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あなたはなぜ仏教のすごさに気づいていないのか!? [仏教はどう評価されているのか]

あなたはなぜ気づかなかったのか
 世界中の人がほめたたえる東洋思想(仏教思想)のすごさに
日本人はなぜ気づいていないのでしょうか。

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気づかなかった理由①
「要するに葬式だと思っている」

今日の仏教は、葬式仏教となり、
本来の姿とかけ離れたものになっています。
あなたはそれが仏教と思ってはいませんでしたか?

葬式って仏教と関係ないの?

仏教と聞くと、多くの人は葬式・法事・先祖供養と
イメージします。
しかしそれは、実は江戸時代くらいから固まってきた
日本の風習で、
仏教とは関係ありません。
ですから、「今のお寺に仏教はない」
と言われるほどです。

そればかりか、葬式などの迷信を徹底的に打ち破られたのが、
実は仏教を説いたお釈迦さまなのです。

お釈迦さまが葬式を否定

ある時釈迦に、一人の弟子が尋ねました。
「死人のまわりで有り難いお経をとなえると、
死者がうかばれるという人がありますが、
本当でしょうか」
その時釈迦は、黙って小石を拾い、
近くの池の中に投げました。

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水面に輪を描いて沈んでいった石を指さして、
次のように言われました。
「そなた、この池の回りを、石よ浮かび上がれ、
石よ浮かび上がれ、と言いながら回ったら、
あの石が浮かんでくると思うか」
「お釈迦さま、そんなことで石が浮かぶはずがありません」
「そうだろう。石は石の重さで沈んで行ったのだ。
どんなに浮かび上がれと言ったところで、
浮かぶものではない。
人は、己の過去に造った悪業によって、
悪因悪果、次の世界に沈むのだ。
お経で死んだ人間が救われるはずがないではないか。」

このように、葬式やお経で死者が救われるという迷信は、
もともと仏教にはなかったのです。
「釈迦仏教」は、もともとお葬式とは無関係です。

大乗仏教が中国に入ってきて、
やがてお葬式と付き合う宗派ができて、
そこから葬式仏教は始まったのです。」

           (村井幸三『お坊さんが困る仏教の話』)
お経というのは、実は、生きている人に対して、
あるすごいことを教えられたものです。

その秘められた内容こそすごいのです。
西洋の偉人たちも、次のようにたたえています。


SFの父、イギリスの作家、H・G・ウェルズ(1866~1946)は、
私は公平に、どの点から見ても、
世界で最大の偉人は、仏陀釈迦牟尼世尊である

ドイツのハイラー教授は
仏陀釈迦は、世界の最も偉大な宗教家であり、
世界の光である

このように絶賛されるお釈迦さまは、
一体何を教えられたのでしょうか。

 

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気づかなかった理由②
「占い等、何か神秘的なものだと思っている」

結婚式は、大安とか仏滅。
くじを引くと、吉とか凶。
何か神秘的で、非科学的なものと
ごっちゃにしてはいないでしょうか。


仏教は非科学的?

二番目に、仏教と聞くと、寺で現世利益を神や仏に
拝んだり祈ったり、あるいは祈祷をしている
非科学的なものではないかという印象があります。 
  

ところが、これも仏教とは関係なく、
むしろ仏教では、否定されています。

如来の法の中に吉日良辰をえらばず」(涅槃経)  

天を拝することを得ざれ、鬼神を祀ることを得ざれ、
吉日日を視ることを得ざれ
」  (般舟三昧経)
天を拝んではいけません。
死んだ畜生や人間の霊を神とする「鬼神」を
まつってはいけません。
大安や仏滅などの日の善し悪しを見てはいけません。

占相を離れ、正見を修習し、
決定して深く罪福の因縁を信ずべし

          (華厳経)
占いをやめ、ものごとを正しく見て、
深く因果律を信じなさい。


このように、
「拝んだりまつったり、占ったりしてはいけませんよ。
『因果律』を信じて、頑張りなさい」
というのが、本来の仏教なのです。

ですから仏教は、拝んだらお金が儲かり、
成績があがるというような、宗教的なものを否定し、
因果律により、お金が欲しければ働きなさい、
成績を上げたければ、勉強しなさいと教えられているのです。

では『因果律』とは?

まずは、『すべての結果には、必ず原因がある。
原因なしに起きる結果は、万に一つもない』
ということです。

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これを『因果の道理』と言われますが、
因果の道理を根幹として説かれているのが仏教です。
一切法(万物)は因縁生なり。(大乗入楞伽経)
仏教は因縁を宗とす。 (維摩経)」

『因縁』って?

ところが、それだけではありません。
仏教では、直接的な原因の『因』だけではなく、
間接的な原因の『縁』を考え、因と縁がそろって初めて
結果が現れるということです。
因だけでは結果は現れないし、
縁だけでも結果は起きません。

これがすごいのです。
例えば米がとれるという結果が現れるには、
もみだねという因が必要です。
しかし、いくらモミだねを床の上や
北極にまいても米はとれません。
温度や水、空気など、色々な縁がそろって、
はじめて米がとれるのです。

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因果の道理のすごさ

この因果の道理について、放射線防護学、
平和学などの立命館大学名誉教授、
安斎育郎(あんざいいくろう 1940~)氏は、
非常に科学的だと言っています。
仏教の大事な考え方に、“因縁因果の思想”がある。
“因”は直接原因、“縁”は周縁的・背景的・間接的条件
を意味する。 
だから、“因縁因果の思想”とは、
“物事は、直接的原因と間接的条件が重なって起こる”
という非常に科学的な考え方にほかならない。
原因もなく超常現象が起こることを容認する
“超能力志向”とは明らかに違う。
なんと合理的な考え方ではないか。

さらに、この『縁』まで考えることのすごさを、
東大教授で比較思想学会を設立したパイオニア
中村元(なかむらはじめ 1912~1999)によれば、
科学の因果律は、原因と結果のみですが、
仏教ではあらゆる縁も考える所から、
科学では偶然としか思えなかったことも、
すべて結果を生み出す縁として、
積極的に意味づけされると、説明しています。

文明開化が速やかにできたのは、
日本人が親しんでいた仏教のおかげとしています。

日本人は、釈尊の教えを通じて
このような総合的因果論に親しんでいたので、
明治以降、欧米の科学思想が入ってきたとき、
仏教と対立することなく科学思想を受け入れることができました。
近代ヨーロッパにおける科学とキリスト教との対立を考えると、
日本人はこの点で一歩進んでいたといえるでしょう。
これは仏教のおかげです
。」

そして、仏教は、科学と対立しないだけでなく、
さらに進んで、科学で幸せになれない理由も
明らかになっているのです。

せっかく日本におりながら、これを知らないということは、
まるで宝の山に入って、手ぶらで帰ってくるようなものだ
とさえ言われています。 
 

 

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気づかなかった理由③
「寺も神社も結局一緒だと思っている」

海外では、仏教は無神論なので、
宗教ではないと思われています。
神も仏も一緒と思っているのは、
多くの日本人の特徴です。
これは大変危険です。

あなたの宗教は?

海外で「あなたの宗教は何ですか?」
と聞かれたら、何と答えるでしょうか。

「無宗教」

と言ったら原始人かと思われてしまいますので、
「仏教」と答える人が多いのではないでしょうか。

日本では、12月25日はクリスマス、大晦日に除夜の鐘を聞き、
元旦には初詣に行く人が数多くあります。
たいていは日本の神も、キリスト教の神も、
仏教の仏も宇宙の真理を表しているのだろうから、
呼び名が違うだけで一緒だと
思っているからではないでしょうか。 

ところが、
「仏教はどんな教えですか?」
と聞かれて、ちゃんと説明をはじめると、
「それって本当に宗教?」
と思われてしまいます。

なぜ仏教は宗教でないと思われるの

その理由は色々ありますが、一番は、
仏教に「神」が出てこないからです。
キリスト教にはゴッド、イスラム教にはアラー、
ユダヤ教にはエホバ、というように、
名前や性格は違うのですが、世界宗教には、
「万物の創造主」であり「全知全能」であるような
神が必ず出てきます。        
一方、仏教には、そういう神は出てきません。
「仏」はさとりの名前であり、神とは違います。

西洋では、仏教は無神論だから
宗教ではないとさえ思われています。

洋書売場に行くと、「宗教」コーナーには
ほとんどキリスト教の本しかありません。
仏教の本は「東洋哲学」とか、
東洋思想の棚においてあるのです。

日本人に危機が迫っています。

ところが日本人は、宗教的に全く無知で、
このような仏と神の違いを知る人すらほとんどありません。

テレビでは、宗教は100パーセント
危ないものとして出てきます。

生化学者・日本生化学会頭、
水原舜爾(みずはらしゅんじ 1915~)
仏教は、往々にして、宗教という言葉から受ける、
神秘的・非科学的イメージとはかけ離れた、
非常に知性的な宗教です。
奇跡や、おかげ話とは、なんの関係もありません。

マスコミの宗教関係の報道には、
必ず、奇跡や、神秘や、おかげ話がつきまといますが、
やめてもらいたいものです。
“本物の宗教”にとって迷惑千万です。『科学時代の仏教』

と言っています。


小室直樹(こむろなおき 1932~)氏は、
宗教に関する無知は、大変危険だと指摘しています。
宗教がないからカルト教団は簡単に人を殺して
勝手に金を奪う。
こんなにたやすくカルト教団がはびこれる国は他にない

これなら違いがわかる。

では、宗教に何か違いはあるのでしょうか。
アインシュタインは、宗教に3段階あるとしています。
1つは、恐れの宗教。
日照りが続いたりするのは
森の神、山の神が怒っているから、
生け贄を捧げよう、というもので、
一番原始的です。
日本の八百万の神などがあたります。
ちなみに、神社の神は、死んだ人間や動物の霊が
そこに留まって生きている人間に
禍福を与えるとされるものです。

2つ目は倫理的宗教。
この世を支配する人間のような神がいるというもの。
キリスト教の神がこれにあたります。

3つ目はごくわずかにあるのが、宇宙的宗教。
これには神というのは一切出てきません。
アインシュタインは次のように言っています。
宇宙的宗教の要素がはるかに強くなっているのは、
仏教である。

このことを特に教えられたのは、
ショーペンハウエルのすばらしい著作においてであった。」

ところが、実は日本の文化、言葉、考え方など、
私たちが生まれる前から仏教の影響を受けています。

そう。あなたはもう、仏教的なのです。
(続きはまた載せます)

 

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