魚や肉を食べるのは罪なのか? [罪悪深重]
まかぬタネは生えぬ。
まいたタネは必ず生える。
お釈迦様一代の教えを貫いているのは、因果の道理です。
(根拠を示しておきます。)
仏教は因縁を宗とす。
仏の聖教は浅より深に至る。
一切経を説くに因縁の二字を出でざるを以てなり。
(維摩経)
(因果の道理)
○善因善果
○悪因悪果
○自因自果
良いことをすれば良い結果が、
悪いことをすれば悪い結果が、
自分でしたことは自分に返ってくる。
それは単に現世一世に止まらず、
過去世(生まれる前)・現在世・未来世(死後)
の三世を貫いていると説かれています。
因果経にはそのことが鮮明に説かれています。
過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ。
つまり、我々の大問題である死後どうなるかは、
現在の自分がどういう行いをしているのかを徹底的に見れば、
分かるということです。
どんな行いをやっているのか、
お釈迦様は次のように教えています。
人間はみな極悪人である。 [罪悪深重]
心常念悪
口常言悪
身常行悪
曽無一善
(大無量寿経)
お釈迦様の言われたことですが、
意味は、心で、口で、体で悪ばかり行い、
過去にも、これからも一善もやれないのが人間だという意味です。
一生造悪値弘誓
これは親鸞聖人の正信偈に書かれているお言葉ですが、
一生造悪とは「生まれてから死ぬまで悪ばかり造り続ける者が我々だ。」
と言うことです。
善導大師はまた次のように言っています。
一人一日のうちに
八億四千の憶いあり
念々になすところ
これみな三塗の業なり
人間の心はころころ変わり、
それは、一日で八億四千回にもなる。
その憶い全ては地獄行きの種ばかりだ。
とも教えられています。
では実際にどんな悪をやっているのか、
お釈迦様に聞いてみましょう。