謗法罪
●謗法罪
大恩のある親を殺したり、多くの人を殺すのも、
大変恐ろしい罪ですが、
もっとも恐ろしいのが謗法の罪だといわれています。
だから謗法罪は、最も苦しみの激しい無間地獄へ堕つる無間業と
教えられています。
謗法の罪とは、真実の仏法を謗ったり、非難することをいいます。
仏教を謗り非難することは、
全人類が救われる唯一本の道をぶちこわすことですから、
こんな恐ろしいことはありません。
それは何十億、何百億、幾億兆の人を
地獄へ突き落とすことになりますから、これ以上恐ろしい罪はないのです。
だが、「仏法も鉄砲もあるか」「仏教なんて迷心だ」「邪教だ」と
ののしる者だけが、謗法の大罪を造っているのではありませんよ、
と親鸞聖人はおしゃっています。
善知識をおろそかに思い、師をそしる者をば、謗法の者と申すなり
(末灯釥)
※善知識とは真実の仏教を正しく伝える先生のこと。
真実の仏教を説かれる先生を
おろそかに思うことも謗法の罪になると言われています。
恐ろしいこの謗法の罪を造っていない人は、一体いるのでしょうか。
仏法という法鏡に映し出された自己の姿を道綽禅師は、
「もし悪を造ることを論ずれば、何ぞ暴風駛雨(ぼうふうしう)に異ならん」
「私の悪を造っている有様は、まるで吹き荒れる暴風や、
どしゃぶりの雨のようなものだ。」
と告白されています。
コメント 0