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謗法罪


謗法罪

大恩のある親を殺したり、多くの人を殺すのも、

大変恐ろしい罪ですが、

もっとも恐ろしいのが謗法の罪だといわれています。

だから謗法罪は、最も苦しみの激しい無間地獄へ堕つる無間業と

教えられています。

謗法の罪とは、真実の仏法を謗ったり、非難することをいいます。

仏教を謗り非難することは、

全人類が救われる唯一本の道をぶちこわすことですから、

こんな恐ろしいことはありません。

それは何十億、何百億、幾億兆の人を

地獄へ突き落とすことになりますから、これ以上恐ろしい罪はないのです。

だが、「仏法も鉄砲もあるか」「仏教なんて迷心だ」「邪教だ」と

ののしる者だけが、謗法の大罪を造っているのではありませんよ、

と親鸞聖人はおしゃっています。


善知識をおろそかに思い、師をそしる者をば、謗法の者と申すなり    
             (末灯釥)
※善知識とは真実の仏教を正しく伝える先生のこと。

真実の仏教を説かれる先生を

おろそかに思うことも謗法の罪になると言われています。

恐ろしいこの謗法の罪を造っていない人は、一体いるのでしょうか。


仏法という法鏡に映し出された自己の姿を道綽禅師は、

もし悪を造ることを論ずれば、何ぞ暴風駛雨(ぼうふうしう)に異ならん

「私の悪を造っている有様は、まるで吹き荒れる暴風や、

どしゃぶりの雨のようなものだ。」

と告白されています。



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