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死を解決して100パーセント明るい未来を! [後生の一大事]

 


(真実の仏教を説かれている先生ご執筆の『とどろき』より載せています)


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まず三悪道を離れて人間に生るること、
大なるよろこびなり。
身は賤しくとも畜生に劣らんや、
家は貧しくとも餓鬼に勝るべし、
心に思うことかなわずとも地獄の苦に比ぶべからず。
このゆえに人間に生まれることを喜ぶべし

               (源信僧都)

人間に生まれたことは大いなる喜びである、
と仏教では教えられています。

ところがせっかく人間に生を受けながら、
私たちはどれほど喜んでいるでしょう。
それどころか“なんで生まれてきたのだ”
と恨んでみたり、“つまらない人生、サッサと生きて、
サッサと死にたい”と思っている人も多いようです。
生まれたことを心から喜べないのは、
喜べなくさせているものがあるからです。
それは一体、何なのでしょうか。


●老後より確実な未来


PPKってご存じですか。
ピンピンと元気に老いて、病まずにコロリと死ぬ。
略して“ピンピンコロリ”という、
こんな言葉が、はやっています。
少子高齢化に伴い、このように考える人が増え、
年を取っても健康でいるための食生活や運動に、
注目が集まっています。
年金や医療制度については、国会でも喧々囂々の議論がなされ、
制度に対する国民の不審が選挙結果を大きく左右します。
4月に始まった「後期高齢者医療制度」なるネーミングが不評で、
「長寿医療制度」と名前を変えても、
国民の不安はなくならず、
「高齢者の切り捨てだ」
「年を取ったら死ねと言うことか」
と猛反発の声が上がりました。
納めた年金が本当にもらえるのか、
現行の制度で将来に対応できるのか、
誰もが関心を持っています。
老後の生き方を論じる書も多く出版されました。
最近は、独身者だけでなく、
既婚者も伴侶と死別すれば最期は独り、
ということで、死を迎えるまでの独りの生活に
関心が高まっているようです。


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ところが、その先はどうでしょう。
何も語られていません。

たまに死後に言及しているかと思えば、
遺品や遺骨の後始末のこと。
あたかも、電車を降りる時、
座っていた席をだれに譲るか論じているようなものです。
でも、電車を降りる人にとっての一番の問題は、
降りた自分がどこへ行くのか、ということではないでしょうか。


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若死にすれば老後はないが、
死は、すべての人にやってくる100パーセントの未来です。

室町時代の禅僧・一休は、

“門松は 冥土の旅の 一里塚
    めでたくもあり めでたくもなし”

と言いました。
「冥土」とは死後の世界で、
生きるということは、冥土へ向かって旅をしているようなもの。
一日生きれば一日死に近づく。
万人共通の厳粛な事実。

人生の全体が、何か黒々とした闇の中に、
否応なしに引きずり込まれていくような感覚を持っている人は
どれだけあるでしょうか。


 


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硫化水素の自殺者が後を絶ちません。
きっかけは、インターネットで、
楽に死ねる方法として紹介されたことでした。
しかし、硫化水素自殺を図り、
途中で外に飛び出した29歳の女性は、
「ネットに書いてあったのとは逆で、
本当に苦しかった。死ぬことが急に怖くなった」
と告白しています。

また、読者のMさんも、
仏法に出遇う前の体験を次のように記しています。


ネクタイで輪を作り、天井から下げました。
これでもう楽になれると、
輪の中に首を入れたとき、急に「死んだらどうなる?」
と真っ暗な心が出てきたのです。
考えもしなかった恐怖心でした。
「これは死ねない!」と思った瞬間、
体の重さでネクタイがちぎれ、
床にドスンとたたきつけられました。


想像していた死と、眼前に迫った自己の死は、
動物園で見ているトラと、
山中で出くわしたトラほどの違いがあります。
「死んだら楽になれる」と言っている“死”は、
頭で想像している死であり、
襲われる恐れのない檻の中のトラを見ているに過ぎません。
山中で突如バッタリ出会った猛虎ではないのです。


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死を遠くに眺めている時は「死は休息だ」「永眠だ」
「恐ろしくない」と気楽に考えていますが、
いざ直面すると、死後は有るのか、無いのか、
どうなっているのか全く分からない。
最も重要なことを、実は最もおろそかにしていたことに
愕然とし、お先真っ暗な状態にうろたえます。

仏教では、この「死後どうなるか分からない心」を
無明の闇とか、後生暗い心といわれるのです。


●今の私を暗くするもの


すべての人の苦しみの根元は、
この後生暗い心であると仏教では教えられています。


なぜでしょう。
未来が暗いと、どうなるか。
例えれば、こうもいえるでしょう。
三日後に大事な試験を控えている学生は、
今から心が暗くなります。
テレビでお笑いを見ていても、
“こんなことをしている場合じゃないのに・・・”
と落ち着かない気持ちになります。
五日後に生死にかかわる大手術を控えた患者に、
「今日だけでも、楽しくやろうや」
と言っても無理でしょう。
逆に一週間後に楽しい旅行が待っているとなると、
今から心がウキウキします。
毎日の仕事や家事は変わらなくても、
楽しい気分でやっているうちに、
いつも以上にはかどった、という人もあるでしょう。


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未来が暗いと現在が暗くなる。
現在が暗いのは、未来が暗いからです。
死後の不安と現在の不安は、
切り離せないものであることが分かります。
後生暗いままで、明るい現在を築こうとしても、
できる道理がありません。

明るい太陽の下、視界がハッキリ開ける時は、
安心して車を走らせることができますが、
前方が深い霧に包まれていると、
だれでも走るのが不安になります。
高速道路のカーブの手前で、
スピードを上げる人はないでしょう。
曲がった先に何が待ち受けているか分からないからです。

後生暗い心とは、今が暗い心です。
確実な未来が分からぬ不安が、
現在の私を覆っているのです。


 


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『千の風になって』という歌が流行し、
「死別の悲しみが慰められた」
「死に対するイメージが変わった」
と言う人もあります。
しかし、私たちの感じ方で
後生の実態が変わるわけではないでしょう。

葬式でこの歌を流し、
一言の説法も無く終わった寺があったそうですが、
これでは仏教になりません。
たとえ一時、悲しみが薄らぎ、慰められたとしても、
必ず来る自己の大問題に対する解決にはなっていないのです。

現世でいいことをやれば魂のステージが上がって、
死後、今よりいい所へ行けると言う人もありますが、
本心から、そう思えるでしょうか。
だれかから言われて、そうかな、と信じているだけでは、
後生の不安はなくなりません。

あなたの心は本当にスッキリ晴れわたっていますか。
「死ねばどうなるのだろう」
「人生をリセットして、また人間に生まれ変わりたい」
「念仏称えているから、極楽へ往けるに間違いない」
「悪いことばかりしているオレは、
どうも地獄へ行く気がする」
後生ハッキリしない心は皆、後生暗い心です。
晴れたかどうか分からないのは、
まだ晴れていないからです。


●後生明るい心になる


この後生暗い心を破り、未来永遠の幸福にしてみせる、
と誓われているのが弥陀の本願であり、
その弥陀の本願一つを説かれたのが仏教なのです。

弥陀の本願とは、
本師本仏と仰がれる阿弥陀仏のなされているお約束のこと。
親鸞聖人は『教行信証』に、
「無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり」
とおっしゃっています。
「無碍の光明」とは阿弥陀仏のお力。
弥陀のお力は、私たちの苦悩の根元である無明の闇を破り、
後生を明るくする、智慧の太陽なのです。

弥陀の光明によって無明の闇(後生暗い心)がブチ破られて、
“必ず弥陀の浄土に往生できる”と心が一つに定まったことを、
「往生一定」
と蓮如上人は言われています。

いつ息が切れても浄土往生間違いなしと
「後生明るい心」が生まれるのです。

合格発表までの受験生は、大丈夫だろうか、
ダメだろうかと千々(ちぢ)に乱れて定まりませんが、
合格発表を見た瞬間、「やった」と心が一つに定まり、
安心するようなものです。
弥陀の救いは、
決してぼんやりしたものではありません。
また、人の話を聞いて納得し、
「もう助かっているんだ」「死んだら極楽に連れていってくださる」
と自分で信じることでもありません。
「今こそ明らかに知られたり」
と躍り上がる明らかな体験です。


「一念の信心定まらん輩は、
十人は十人ながら百人は百人ながら、
みな浄土に往生すべき事更に疑なし」
         (蓮如上人)


仏法を聞き求め、一念の信を獲て、
現在も未来も真に明るい人生を歩ませていただきましょう。


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